口臭の原因と対策!なぜあなたの口は臭いのか?

口臭 原因 対策 口臭

ヤンセンファーマ社が2006年に行った調査によると、9割以上のはたらく女性が上司に気をつけてほしいポイントを「口臭・体臭」と言われており、それほど自分の臭いに気を使うことは社会人マナーとして非常に重要です。

また私個人の経験としても社会人になってはじめての職場の先輩が、とんでもなく息が臭かったことは、今でも強烈な思い出(もちろん悪い思い出として)残っています。

この記事を読んでいる方の多くは、自分の息が臭いのではないかと気になって、その原因や対策を知りたがっていることでしょう。

他の様々な事柄でもそうであるように、なにか問題に取り組むときには、その原因を明らかにすることが解決の第一歩になります。

この記事ではその憎き口臭の原因を解明して、打開策を示したいと思います。

口臭の原因は口内細菌による揮発性硫黄化合物

口臭は口腔内細菌が活発化することで、口の中に存在する食べカスなどのタンパク質を分解し、その過程で発生する揮発性硫黄化合物によって引き起こされるとされています。

代表的なものをいくつか列挙すると、以下のようなおそろしい物質になります。

  • メチルメルカプタン(腐った玉ねぎの臭いがする、動物の糞からも同様の物質が発生する)
  • 硫化水素(腐った卵の臭いがする、これも糞や尿に含まれている、しかも毒性がある)
  • ジメチルサルファイド(腐ったキャベツの臭いがする、苔やプランクトンも同様の物質を作る)

※ これを知ったとき私は口臭のきつい女性とは一生キスをしないようにしようと決心しました。

上記のように、もはや殺傷能力さえあるのではないかと疑ってしまう口腔内細菌ですが、それらが活性化する理由は様々であり、その由来によって口臭の種類も生理的口臭、病的口臭、その他外部要因に分類することが可能です。

以下ではこれらの種類に応じて、その原因と対策を深掘っていきます。

生理的口臭(寝起きの口はやっぱり臭い)

生理的口臭とは起床時や空腹時、あるいは緊張状態にあるときなど、一時的に口腔内の細菌が繁殖して発生する口臭のことをいいます。

また女性の場合には、生理中や妊娠中にホルモンバランスが崩れることが原因で口臭を発することもあります。

もともと口内細菌は唾液によってその繁殖が抑えられていますが、生理的口臭はその特徴として、一時的な唾液の分泌量の減少により口内細菌が活性化することで引き起こされます。

とはいってもこの口臭はあくまで生理現象のため対策することは難しく、むしろ個人的にはそんなに気にしてもしょうがないと思ってます。

強いていうなら、起きてすぐ用事があるときは歯磨きをしてから出かけるようにしたり、仕事などで緊張する場面に遭遇することがわかっているときはミンティアやフリスクを食べるようにするぐらいでいいんじゃないでしょうか。

病的口臭(これが一番やばい)

病的口臭とは歯周病や虫歯、あるいは歯垢や歯石などが原因で発生する口臭をいいます。

他にも耳鼻咽喉系、消化器系の疾患が原因となる場合もありますが、その9割近くは口の中に原因があるためいったん無視して考えましょう。

この病的口臭は生理的ものと異なり、生活習慣が根本原因となっていることが多いため、該当する場合には早急に対応する必要があります。

ところで病的口臭の代表選手といえば歯周病です。

歯周病と聞くと若い人には他人事のように感じるかもしれませんが、とても恐ろしい統計結果が存在します。

厚生労働省が2011年に発表した「歯科疾患実態調査」によれば、日本人の約8割が歯周病菌に感染しているとされており、歯を失う理由の第1位にランクインしています。

また最近では、歯周病は口の中が臭くなるだけではなく(それでも十分やばいですが)、発症すると細菌が歯茎を通じて心臓や脳にも到達し、最悪の場合命にかかわるということがわかってきました。

ここまでお伝えすれば歯周病が他人事ではないということをわかってもらえたと思います。

話が歯周病にそれましたが、病的口臭の予防には舌苔と歯石の除去が有効です。

舌苔や歯石は、口の中の垢や食べカスが集まってできたタンパク質と細菌のかたまりであり、そのタンパク質は口臭の原因物質をつくる細菌の栄養源になります。

学生時代の定期検診依頼、歯医者さんに診てもらっていないという人はとても多いと思いますが、歯医者さんで舌苔や歯石に異常がないかの検診と洗浄をあわせて行ってもらいましょう。

ここまで言っても、わざわざ歯医者さんに行かなくても家できちんと歯磨きをすれば大丈夫では?と思う方もいるかもしれません。

実は自分で歯磨きをするだけでは除去することは難しく、特に歯石の除去は歯医者さんで専用の薬品等を使わないと行うことができません。

歯の周りにこびりついた歯垢(プラーク)は腹立たしいことに、お互いに結託してバイオフィルムというシールドのようなものをつくります。

これによってちょっとやそっとじゃ歯から剥がれないようにコーティングされてしまうため、専用の薬品(家の近所の歯医者ではナトリウムを使っています)で溶かして洗浄する必要があります。

だからといって自分では何をしても意味がないというわけではありません。

きちんと歯医者さんにいってクリーニングをしてもらった後は、毎日のメンテナンスが重要になります。

まずは何よりも丁寧な歯磨きを心掛けましょう。

ブラシの部分が小さく柔らかいものを選ぶと、一本一本丁寧に磨くことができ、なおかつ歯を傷つけてしまわないのでおすすめです。

次にデンタルフロスや歯間ブラシで、歯と歯の間につまった食べカスをしっかりと取り除くようにしてください。

デンタルフロスや歯間ブラシの習慣がない人は多いですが、一度やってみると歯磨きだけでは驚くほど磨き残しがあることに気付くと思います。

理想は毎食後ですが、少なくとももっとも口内細菌が活発になる就寝前には必ず行うよう心掛けましょう。

また歯磨きとは別に舌磨きも忘れてはいけません。

よく舌を歯磨きでそのまま磨く人がいますが、舌の表面は非常に柔らかいため、硬い歯を磨くためのブラシでは傷つけてしまうことがあります。

するとその傷ついた部分に菌が繁殖してしまい、むしろ逆効果を招いてしまうことさえあるため、必ず舌専用のブラシを使用するようにしてください。

さらに仕上げにリステリンやモンダミンなど、アルカリ性のマウスウォッシュをすることもおすすめします。

食後の酸性の環境下では虫歯菌が繁殖しやすいため、マウスウォッシュで中和することで虫歯菌の繁殖を抑えます。

これらの歯磨き習慣を心掛け、歯医者さんには3ヶ月に一度は通って定期検診とクリーニングを受けることで口臭からは無縁の生活を起こることができます。

※ ただしすでに歯周病が発症してしまった方の場合は、上記の対応を行っても治療を行うことはできませんので、必ず専門医に相談するようにしてください。

その他外部要因

最後に外部要因ですが、単純な話、にんにく料理を食べたりお酒を飲んだりすると口は臭くなります。

でも実は胃や腸で分解された後に、血液中を臭いの成分がまわり、巡り巡って肺から気体となって吐き出されていることはあまり知られていません。(恥ずかしながら私も調べるまで知らなかったです。)

また食べ物とは別に、自分の口が臭いのではないかと気にし過ぎると、そのように錯覚してしまうこともあるようです。(心理的口臭症)

対策としてはシンプルに臭いのもととなる食べ物を控えるほかありません。

とはいえ臭いのもとになる食べ物ってだいたいおいしいので(焼き肉とビールとか最高ですよね)、そういうものは休みの前だけにするとかが現実的な対策でしょう。

自分に口臭があるか不安な方

口臭に対する意識が高まってくると、自分の口は臭っていないか?と気になることでしょう。

私はそのような方が1人でも世の中に増えることを切に願っています。

だって「口臭いよ」って友達や恋人に言えますか?家族にだって怪しいかもしれないです。

私を含めて大多数の日本人は角が立つことを言いたくないので、面と向かって「口臭いよ」とは言えるものではありません。

だからこそ、このようにネットを通じて啓蒙活動に励んでいるわけです。

もし自分の口臭に少しでも意識が高まってくれた方は、是非とも口臭外来を受けてみてください。

口臭外来とは一般の歯科治療と異なり、口臭の治療を目的とした診療のことをいいます。

一般にはあまり知られていませんが、都内にはこの口臭外来を専門で行ってくれるところがいくつかあります。

以下の記事に都内のおすすめ口臭外来をまとめていますので、興味のある方は是非ご覧ください。

>>【保存版】東京のおすすめ口臭外来28選!初診の金額や評判は?

読むのがめんどくさいという人のために1番のおすすめを紹介しておくと、バイオクリニック東京が良いでしょう。

まず特徴的なのが、 はじめて口臭外来を受ける方の不安に配慮して、 簡易口臭測定とカウンセリングを無料で行ってもらえます。

また一般的なクリニックで行われるガスクロマトグラフィー(口臭ガスの検査)や官能検査(人が直接臭いを嗅ぐ検査)に加えて、唾液や舌の検査など、全部で9項目もの精密検査を行うことが可能です。

精密検査によって原因を特定した後、適切なサプリメントの処方や、必要に応じて歯科治療(虫歯や歯周病などの治療)に移行することもできます。

初診のハードルが低く、検査内容も精密であり、治療の幅も広いことがバイオクリニック東京をおすすめする理由です。

バイオクリニック東京

1人でも多くの方が、口臭の悩みから救われれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント